Wilson Audioのランドマーク的スピーカーシステム”WAMM”誕生から12年後の1993年、今なお輝かしい光を放つX-1 Grand SLAMMの登場はハイエンドオーディオの世界に強烈な衝撃をもたらしました。その栄光は、2002年、正統な継承者として、また、更なる飛躍を促すものとしてその後のウィルソン・オーディオの原典 となるAlexandria X-2を生み出します。そしてさらに、そのAlexandria X-2は、今また、現代のフラッグシップ機としての力をより磐石なものとするSeries2へと新たに生まれ変わったのです。
Wilson Audioが十年前から熟成させてきた特許技術「Adjustable Propagation
Delay(可調伝播遅延)」を推し進めた「Aspherical Propagation
Delay(非球面的伝播遅延)」調整機構を新たに搭載するとともに、キャビネット材、クロスオーバー設計、ドライバー設計のすべてのデザインにおける現代のウィルソン・オーディオの技術基盤がここに集約。そのキーテクノロジーはその後のMAXX 3、Sophia2、WATT/Puppy
System、Sasha WP のクォリティーに深く浸透しています。
音の帯域と振幅強度、そして位相といった相互関連のあらゆる要素を、複合ユニットで、あたかもフルレンジであるかのように再生し尽くし、音楽のダイナミックスと空間リアリティーを現出させる。Alexandria X-2 Series2 (Alexandria
2) が可能にする再生の頂点がここに極まります。
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Alexandria 2 のための新ドライバー
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Alexandria 2のドライバーの開発過程では、世界で最もすばらしいホールのひとつであるウィーン・ムジークフェラインの響きが多大なインスピレーションをもたらし設計推進の原動力となりました。 ステージからのダイレクト音と一次反射、副次反射音との絶妙なコンビネーションが生み出すこの素晴らしい音のリアリズムはAlexandria開発に大いに刺激を与えました。その、ミリ秒オーダーの微細な音の重なりと広がりを精緻に再現するために関わってくるスピーカードライバーの俊敏性と歪みなどの要素が徹底的に解析され、ウィルソン・オーディオと専業ドライバーメーカーとの提携による極めて高性能な新たなドライバーユニットが開発されたのです。
その技術は特にミッドレンジに全面的に注入され、動的質量が極めて軽く強靭なファイバー混合コーンと強力な磁気回路によって俊敏で低歪率、高S/Nを達成するドライバーを完成させました。

トゥイーターは初代Alexandriaで開発されMAXX 2、WATT/Puppy
System8にも搭載されたユニットを改良した 1インチ・チタニウム逆ドームの新バージョンを搭載しています。ノイズフロアーを低減することによってローレベルの解像度を高めるためにミッドレンジドライバーに投入された技術的手法のノウハウがトゥイーターにも生かされています。X材を精密加工したバックハウジング・サブアッセンブリーによる制振作用と、その内部に仕込まれたダンピング材によるダイヤフラム後面波の徹底吸収によって、従来より1.5dB改善された最高レベルのS/Nを達成しています。
また、別にもうひとつの 1インチ・チタニウム逆ドーム・ドライバーをスーパートゥイーターとして上部ミッドレンジユニットの背面上部にマウント。三次元空間に拡がる広大なサウンドステージの再現に、ひときわ威力を発揮します。

強靭な硬度とダンピング性能を併せ持つX材の削り出しハウジングにエポキシで封入されたAlexandria 2の新クロスオーバーは、マイクロフォニック効果と振動による電気的な干渉を極限まで低減します。アンチ・ジッター技術を駆使し、時間軸と位相の整合性を最高レベルの精度で達成した新クロスオーバー回路は、全帯域のシームレスな特性実現に貢献しています。クロスオーバー・セクションは後部に設けられたパネル内に収容され、アクセスを容易にしています。
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Adjustable Propagation Delay
(可調伝播遅延特性)
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音波は周波数と振幅、位相などの相互関連要素が絡み合い複雑に重なり合って空気中を伝播します。現時点の技術では、一個のフルレンジスピーカーによって一定の放射範囲を維持しながら音のリアリティーを再生することは叶いません。そのため、帯域を分けた複数のスピーカーを使用する方法が発達してきました。しかし、複数のドライバーの使用では特有の問題が起こります。その代表的な現象は、音楽信号の音波のスペクトラム相関上での時間的関係の不整合です。わずか数ミリのドライバー位置のずれでも、音の印象は大きく変わるのです。
Wilson Audioは、革新的な特許技術、Adjustable Propagation
Delay (可調伝播遅延特性)によってその問題を解決します。それは、位置関係の移動可能なモジュールによって時間的な位相整合を行なうというものです。この技術によって、各帯域の各ドライバーの音波は互いに統合され、あたかも点音源のごとく整合されるのです。他メーカーでもその試みはされていますが、どのリスニングポイントでも整合させることのできるウィルソン独自のこの方式とは一線を画しています。
Alexandria2においては、このコンセプトを基に大型システムで近距離でも遠距離でも理想的なドライバーの放射を得るために、前後のみならず、上下の角度でも調整する精緻なメカニズムが搭載されています。時間と位相の完全整合がとられた広帯域でダイナミックな、そして限りなく歪みのない、リアリティーあふれる音の再現が可能となっています。
中高域を司る3基の上部モジュールはウィルソン独自のキャビネット技術を推敲し、X材とM材の複合的応用で構成されています。トゥイーター・モジュール用としては初めて100% X材を投入したキャビネットを、上下のミッドレンジ・モジュールには、X材とM材を最適化させ組み合わせたキャビネットとし、Wilson Audio製品中でもトップクラスの機械的最適化が施され、相互干渉を根底から排除しています。
また、低域キャビネットには、新低域ドライバーを搭載し、綿密な解析によって設計されたフロント・ポートを設けています。このポートでの音圧による乱気流はほとんど無視できるまでに低減。Alexandria 2はトランジェントのクリアネス、低域解像度、サウンドステージの透明度のすべてにわたって新たな基準をもたらしました。音色の忠実性と豊かで伸びやかな低域、ダイナミックなインパクトの再現にかつてない結果をもたらしています。
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