The Resolution Series 115
Precision Power Amplifier


※写真の天板のスリットは実物と異なります。


FMアコースティックス・レゾリューション・シリーズ115
プレシジョン・モノーラル・パワーアンプリファイアー


その圧倒的なドライバビリティーと優れた制動力でスピーカーを鳴らしきり音楽の音の本質を抉るFMアコースティックス・レゾリューション・シリーズ・パワーアンプ。FM115はステレオ機FM711のコンセプトをベースにチャンネルを独立分離、別筐体とした理想的なモノーラル機です。全段完全バランス、ノンフィードバック、3パラレルプッシュプルによるFMアコースティックス独特のエンハンスド・クラスA出力ステージ、広帯域で位相特性に優れ不要RFI(ラジオバンド干渉)のみを除去する入念なピュアクラスAのフロントエンド〜ドライバーなど、優れた回路を高電圧高電流の半導体によるディスクリート構成で徹底しています。

特長

♪タイムコヒーレンスとダイナミック特性に優れたFMアコースティックス独自のエンハンスド・クラスA出力ステージ

FM115のファイナルステージには、FM711と同様にバイポーラNPNパワートランジスターが8個搭載されています。これは、プラスティックパッケージの中にセラミックハウジングと銅のベースを封入したもので優れた温度係数と熱拡散効果をもち、きわめて大きな電流容量とSOA(SAFE OPERATION AREA)を達成しています。
一般的なアンプがNPNとPNPペアのパワートランジスターでプッシュプル構成を組むのに対して、レゾリューションシリーズ伝統の手法はNPNパワートランジスターだけでプッシュプル動作を行なわせます。
いかにペアといえどもNPNとPNPの組み合わせが起こすわずかな非対称性までをも嫌った完璧な出力ステージを実現するためです。8個のうち2個がドライバーとして、また、6個がトリプルプッシュプル出力段として動作します。もちろん8個のトランジスターはすべてカーブトレーサーによる選別によって特性が揃えられ低歪みで飛躍的なトランジェントスピードと高いピーク電流容量を得ています。

♪低インピーダンス負荷に強い瞬発力と安定性

FMレゾリューション・シリーズのパワーアンプリファイアーの設計思想の一つ、高効率大電力のトロイダルトランスフォーマーとマッシブ・パワーサプライ・フィーチャーの採用による、大電流容量、超低インピーダンス電源が、瞬間的なピークに要求される大電流を難なく出力ステージに供給し、増幅伝送時のリミッテーションとタイムスミアを排除。ダイナミックコンプレッションやダイナミックディストーションから解放された優れたスルー性能を発揮します。

♪アンプと負荷を保護する高感度マルチ・プロテクション回路搭載

温度、ショート、高周波などをすばやく検出、異常事態にはリレーによって瞬時に出力を遮断するFM独自のマルチプロテクション機構を搭載。アンプの増幅過程へのリミッター的動作やコンプレッション的動作の誘発を起こさない高度な回路は、アンプのリニアリティーを妨げることなく機能し、淀みない信号増幅を果たします。
−サーマルプロテクション:空気の対流が妨げられたりして出力トランジスターの温度が80℃に達するとアンプは スイッチオフし、安全温度に下がれば自動復帰します。80℃という温度はたいへんコンサバティブな設定と思われるかもしれませんが、出力トランジスターの温度上昇による熱暴走を阻止し熱疲労から守りながら、アンプを完全に安定動作させる上で極めて重要です。
−出力段のDC+/−オフセットが常にモニターされています。1VのDCオフセットを検出して即座にスイッチオフし負荷を保護します。ドライバーにとって危険な15Vから20Vすらパスさせてしまう多くの一般アンプに入っているいわゆるDCプロテクションと比べてきわめて安全性の高い回路です
−超高域発振など帯域外の不要信号からプロテクト
−許容入力+20dBvを越える過大入力プロテクションをも装備
−独自のセーフガードシステムはたとえ動作中に負荷が外れるなどした場合でも、アンプを安全に守ります。
こうした何らかのエラーでプロテクションが起動した場合、内部でステータスインジケーターのLEDが点灯し状態が把握できます。赤LED=出力ショート検出、緑LED=異常高温、黄LED=DCオフセット、高周波発振

♪独自のサーキットデザインで自然なサウンド

殆どすべてと言っていいほど他のアンプはクリップ時には不快で刺激的な歪み音を発します。フィードバックマージンがおおきいほどその歪みは悪化します。FMアコースティックスのユニークな回路は、この余分な付帯ノイズを抑え例えクリッピング時でも単なるクリップに止め不快な異音を生じさせません。(勿論、アンプのリニアリティーはクリップレベル以下でなければなりませんが。)そのため、アクチュアルな体感無歪SPLは同等スペックの他のものと比べて2−8dB有利となります。
入力回路はトゥルーバランス構成。バランス回路の真を問うコモンモード・リダクション・レシオは90dB(ティピカル)、80dB(@50Hz)を達成し優れた動的S/Nを実現しています。また、入力レベル調整回路はフロントエンド回路の後に設置され、いかなるレベル位置でも入力インピーダンスを変動させることなく、一定に保ちます。入力インピーダンスの変化による音質変化を防いでいます。

♪最適なパフォーマンスのため一台ごとに綿密にチューン

全てのブロック、PCボードそしてパーツアッセンブリは製造工程において数々の検査を受けます。これら広範囲に亙る検査の後に各増幅段は別々に測定されそして調整されます。種々の保護回路は実際の過失状況模擬テストにより動作チェックがなされそしてユニット全体は過酷な過失状態にさらさせます。その時アンプの動作は数々の負荷により分析されます。次にアンプは特別な限界試験室に送られそこで約1000回の温度循環試験がのべ200時間にわたって繰り返されます。その後アンプは振動試験機により1時間以上の振動試験を受けます。
そしてそれらの工程を全て終了した後でアンプは最終検査工程へ送られそこで再び完全なまでの解析、測定そして再検査が行なわれます。もしその結果性能が初期測定結果と完全に同一であればはじめてそのユニットの検査は終了します。そしてヒアリングテスト後に市場に出される事が許されます。

♪FM115主な仕様

定格出力
(各チャンネル。音楽もしくはトーンバーストにて)

275W RMS  (8Ωにて)
500W RMS  (4Ωにて)
900W RMS (2Ωにて)

550Wピーク (8Ωにて)
1000Wピーク (4Ωにて)
1800Wピーク (2Ωにて)

(再生帯域において最小歪率にて正弦波を使用)
250W RMS  (8Ωにて)
450W RMS  (4Ωにて)
730W RMS  (2Ωにて)

最大出力電圧 140Vp-p

最大出力電流  35A 以上。ヒューズ、あらゆる形式の電流制限、電圧リミッティングその他のリミッティング方式はなし。

歪率 平均歪率0.005%(THD)

再生帯域幅(入力フィルター含む。-3dB)
1Hz以下〜60kHz

ゲイン 30.9dB

立上り時間(フル出力時) 3μs

ハムとノイズ(20Hz〜20kHz) フル出力以下、通常-100dB以下

入力
独自の電子バランス・ディスクリート・エンハンスド・クラスA回路
フローティング・グランド

入力感度 フル出力に対して1.2V RMS

入力インピーダンス
バランス、アンバランスのあらゆるレベル設定において40kΩ。

入力段CMRR
90dB以上(通常)、50Hzにて80dB以上
(他の周波数においては、これ以上)

最大入力レベル
+20dBm(7.75V RMS)

保護回路
FMアコースティクス独自の保護機構が、回路短絡、高域発振、RF干渉、+DC/−DCオフセット、過熱、保護機構自体の損傷などの悪条件から本機を保護。開回路時安定化保護回路により、接続する負荷がない場合にも本機は完全に安定動作。

筐体共振ダンピング
特殊なシャーシ設計により、誘導共振等の悪影響からデリケートな電子部品をアイソレート。さらに、パネルの機械的共振はダンピングされ、カバー、プレート、トランス取付け部、側板等、筐体全体はFMアコースティックス独自の無共振技術により支持。

電源
100V、50/60Hz

消費電力
50W RMS(アイドリング時)
500W RMS(出力30%時)
1600W RMS(フル出力時)

電源条件
以下の電源供給時も電圧降下のないことが必要。
100Vにて連続12.5A、ピーク60A。

動作温度 −20℃〜+45℃

動作湿度
短期間:0〜95%
長期間:0〜85%
高湿度の環境でも動作可能だが、高湿度が長時間続くと本機の一部の部品の寿命が短縮。

出荷時バーンインタイム
最低100時間(温度試験500サイクル)。

出荷時振動テスト
振動テスト50000サイクル(最低60分)

入力コネクター
 XLR3ピン・バランス・コネクター(メス)、
  非反転:#1ピン:グランド、#2ピン:コールド(リ ターン)、#3ピン:ホット(シグナル)
  反転: #1ピン:グランド、#2ピン:ホット(シグナル)、#3ピン:コールド(リターン)
  
出力コネクター
 超低損失、高精度コネクター“フォースプラグ200”を採用。
 連続電流処理量:200A、1200Aピーク

重量 本体22kg

寸法 幅430mm、高さ200mm、奥行き450mm

*仕様は改良のため予告なく変更することがあります。(2004.12)

アクシス株式会社 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2−34−27 TEL:03-5410-0071