THE LAT SERIES / LOSSLESS ACOUSTIC TRANSDUCER
LAT-1000



LAT、新たな次元。

存在さえも空間と一つとなり、鮮烈かつしなやかに音楽を描ききるLAT。
その、かつてない衝撃は今、再び新たな次元へと向かいます。
5年の歳月をかけてドライバー/クロスオーバー/ポートの全面革新を遂げ、
低域レスポンスと表現力に劇的な深化を果たすLAT-1000の誕生です。


LAT(Lossless Acoustic Transducerロスレス・アコースティック・トランスデューサー)と名づけられたクレル初にして、そのスピーカデザインにおける技術躍進を高く評価され、オーディオファイルの心をとらえたLAT-1は、材質、内部構造、形状のすべてにわたって常識を打ち破るキャビネットデザインを提唱し、その成果を見事に実証しました。一般的なスピーカーの多くが使う木製やそのバリエーションによるキャビネットに比してはるかに優れた非共振性能をもつ分厚くリジッドなアルミニウム素材をそのキャビネット全面に起用し、吸音材を必要とせずに定在波を追放する巧妙な内部構造と回折を駆逐するアウトライン形状によって、スピーカー・ドライバーから発生する莫大な振動エネルギーをいささかも損なわず、変形させずに空気振動に変換するための超イナーシャルな能力をスピーカーキャビネットにもたらしたのです。その先進的な構造を原則的に忠実に継承しながら、LAT-1000は、ドライバーユニットのすべてにわたった全面的な改善とそれに伴うクロスオーバーの改良、さらにバスレフポートの形状/容積の抜本的改変によって、より一層の高忠実度化、ボトムエンドの伸びと表現力の深みを獲得しました。LAT-1000は、<LAT>が誇るセンシティブで高いS/N感、広帯域にわたる伸びやかなレスポンスをより高め、アンプから送られてくる音楽の電気エネルギーを色づけすることなく細大漏らさずダイナミックな音のエネルギーにファイナライズする能力をこれまで以上に極めます。四半世紀の間、音楽のピュアリティーと心揺さぶる力とを優れたオーディオ機器の開発によって追求してきたクレルの確かな答えがここにあります。


[ エネルギー蓄積と共振を限りなく抑える重量アルミ合金キャビネット ]

フロントバッフル、左サイド、右サイド、リア、トップとボトムの六面を構築する素材にはすべてヘビーデューティーなアルミニウムの押し出し材を登用。アルミニウム材は部所によってその材質を変えています。サイドには6063-T5を、バッフルにはマグネシウム、ケイ素、銅の含有率が6063-T5より多く硬度の高い6061-T6を使用することでドライバーへの耐振性を強化。また、入念に考慮された断面形状は0.75インチから最厚1.5インチという具合に巧妙な厚み付けに変化がつけられ、オーディオ帯域の非共振ダンピング性能を極限まで追及しています。強固に組み合わせられ形成される平行面を一切持たないキャビネット内の空間形状はコンピューターシミュレーションによって決定され、吸音材をまったく使用することなく定在波を追放。振動板のエネルギーをロスなく空気振動エネルギーに変える大きな役割を担っています。また、外面周囲は縦方向にギャザーを細かく刻んだなだらかな曲面を持たせ高音域の回折効果の回避に貢献します。さらに、キャビネット内部には中高域ドライバー部を独立させる専用のサブエンクロージャーを組み込み、ウーファー背面からのエアープレッシャーの影響を避けクリアネスを確保。ここにも、曲げ加工による1/4インチのアルミニウム材が使用され、その内部に鉛板と吸音材を複合することで不要共振とサブエンクロージャー内部の定在波をも徹底排除しています。リジットでしかも1本当たり250ポンドというキャビネット全体の重量もまた、ロスレスの名に恥じない極めて少ないエネルギー損失の性能の一端を担っています。ベース・ポートはLAT-1000のために特別に新設計されました。従来の22Hzチューニング3ポートから、30インチ長、300立方インチ容積のマッシブなシングル・ポートに代えて、LAT-1よりさらに1/3オクターブのローエンド拡充に成功。もちろん風きり音などのポートノイズとは無縁です。前面にはLAT-1と同様に音透過率の高い天然ゴムの簾状グリルがマウントされます。





[ 最新鋭ドライバー群 ]


LAT-1000の三つのウーファー、二つのミッドレンジ、一つのトゥイーターというドライバー構成とユニットサイズはLAT-1をそのまま引き継いでいます。しかし、そのそれぞれには新たなドライバー・デザインとレイアウトが採用されています。

3x8インチ・ウーファー
LAT-1000のためだけに開発されたScanSpeak製のマッシブな8インチ・ウーファー。そのダイヤフラムには強靭でストレスに強い0.8mm厚キャスト・アルミニウム・コーンを採用。コーン表面には黒色アノダイズによるコート処理がなされ、分割共振を防ぎます。スパイダーにはダイナミックコンプライアンスが一定な特別形状による高分子凝固処理で強化した0.3mm厚の特殊繊維を使用し、大振幅をぶれなく保持し、しかもレゾナンスを大幅に低減させています。エッジは最も天然ゴムの物性に近いスチレンブタジエン系ゴムを採用。磁気回路には、121mm径35mm厚の強力なストロンチウムフェライト・マグネットを搭載しています。磁気回路とスパイダー/エッジを精密に保持する頑強で制振性に優れたアルミニウム・ダイキャスト・フレームはフランジ部では実に7mmもの分厚さをもたせ、さらに、コーン背面部分のみならずスパイダー背面部分にも大きな開口をもたせることで両者の背圧による空気抵抗を減少させると同時に、エアーフローノイズと反射音を極限まで抑え低歪でダイナミックな振幅を実現。ピストンモーションによって動かせる空気量はLAT-1ウーファーの実に2倍というずば抜けた能力が秘められています。

2x5.25インチミッドレンジ
2つのミッドレンジはこれもカスタムメイドの口径5.25インチ。精巧なキャスト成型によるコーン・ダイヤフラムには薄く撓みに強いマグネシウムを起用。表面に黒色トリートメントを施し、エッジを天然ゴム系とすることで不要共振のない高いリニアリティーを得ています。磁気回路には、このサイズのユニットとしては最強の磁束密度を誇る6個のネオジウム・マグネットによるユニークなヘキサダイン・マグネット・システムを搭載。キャビティーの共振を排除すると同時にエアーフローノイズを軽減し、かつ、フェライトマグネットの1/10という小型化によってコーン背面の音圧反射をも激減させています。もちろんポールピースには重量級の銅リングをスリーブし磁気回路のモーション・リニアリティーを高め、変調歪を追放します。ポールピース先端、コーン中央に位置する銅のソリッド・フェーズプラグは滑らかな位相直線性を得ると同時にポールピースの熱排出にも役立っています。磁気回路とスパイダー/エッジを精密に保持する頑強で制振性に優れたダイキャスト・メタルフレームはコーン背面部分のみならずスパイダー背面部分にも大きな開口をもたせ、両者の背圧による空気抵抗を減少させると同時に、エアーフローノイズと反射音を極限まで抑えます。振動板、磁気回路、フレームのすべての巧妙なコンストラクションによってボイスコイルの反作用を確実に消し去ることでクリティカルなミッドレンジ周波数レスポンスのフラットネスを驚異的なレベルで達成し、声の自然さ、楽器の響きのリアリティーをこれまで以上にくっきりと再現。クラリティーの劇的な向上を果たしています。

リングドーム・トゥイーター
トゥイーターにはScanSpeak製のトップエンド・バージョンを起用。1インチ口径リング・ソフトドーム・ダイヤフラムを駆動するのは大口径1インチボイスコイル。中央には新形状の削りだしアルミニウムのフェーズプラグ(ウェーブガイド)を装備し全体を分厚いアルミニウム・フェースプレートにマウント。50kHzに及ぶ再生帯域を位相変調なく滑らかにカバーします。
ミッドレンジとトゥイーターのレイアウトはバーチカルツイン・スタイルから密接配置のミッドレンジの上にトゥイーターというオーソドックス・スタイルに変えられ、軸上周波数特性と音質向上を図っています。


[ 電流アンプのノウハウが生んだ大電流ハイスピード・クロスオーバー ]


ウーファー/ミッドレンジ/トゥイーターの各それぞれに独立した三つのクロスオーバーを搭載。クロスオーバーは分厚い4オンスもの銅のトレースパターンをもつ1/8インチ厚のガラスエポキシ・プリント基板を用い、低マイク効果、低抵抗、低インダクタンス、そして高電流供給能力を持たせています。使用されるインダクターは全て高純度OFCによる空芯構造。中でも最大のコイルに使われた線材の太さは10ゲージ(直径2.6mm)に及び、その外形直径は130mmに達します。また、全てのキャパシターはWIMA製の完全密封ポリプロピレン・低容量タイプを複数個並列配備。クレルのアンプ造りでノウハウを得たインダクタンスとレジスタンスを抑え、ハイスピードで大きな電流供給能力を得る極めて有効な手法です。

ウーファー・クロスオーバーには、ローパスカットオフ283Hzの二次ベッセル・フィルターを適応させ、優れたパスバンド位相特性/群遅延特性を得ることで伸びやかな低域再現力をもたらします。
ミッドレンジには、ハイパスカットオフ275Hz二次ベッセル・フィルターを、そして、ローパスカットオフ2.85kH三次バターワース・フィルターを使用。パスバンドにおけるフラットな振幅特性と位相特性/群遅延特性を与えスムーズで実在感に長けた表情を生み出します。

そして、トゥイーター・クロスオーバーには、ハイパスカットオフ2.8kH三次バターワース・フィルターを使用。空気感までも鮮やかに再現します。

■主な仕様
LAT-1000のシステムの公称インピーダンスは3Ω、+/-3dB偏差内における周波数レスポンス28Hz-30kHz、能率89dB SPL/1m/1W。全帯域を貫く極めてスムーズなインピーダンス特性と従来の1/3オクターブ低域を拡充したフラットで広い周波数レスポンスとともに、極めて高いパワーハンドリング能力を発揮します。
外形寸法:318Wx1387Hx356D(mm)
重量:122.7kg(1本)
仕上げ色:シルバー または、ブラック
*仕様は改良のため予告なく変更することがあります。



KRELL

 

 

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