Fyne Audio F5S
ファイン・オーディオが誇る3大テクノロジーのすべてを凝縮したF500シリーズに
新星、”F5S”の登場です
ハイエンドスピーカー設計の第一人者として、老舗スピーカーメーカーの製品開発に深く関わってきた辣腕テクニカルディレクター、Dr.ポール・ミルズ。その彼と志を同じくする仲間たちが2017年にスコットランドで立ち上げたのが、新たなスピーカーブランド「ファイン・オーディオ」です。
そのデビュー作「F500」は、ブックシェルフサイズのコンパクトな筐体ながら、あふれ出るリッチなサウンドで世界を驚かせ、大ヒットを記録しました。それから約8年―。「F500」は、ファイン・オーディオが誇る三大テクノロジーのさらなる改良と、ドライバーのリファインを経て「F500S」に進化。再び、その真価を世に問います。
■リファインされたISOFLARE ™ドライバー
ISOFLARE (アイソフレアー)は、同軸型スピーカーの利点である優れた位相特性を生かしながら、従来の常識を超えるワイドな指向特性を実現した、ファイン・オーディオの誇るポイントソース・ドライバーシステムです。
コンプレッション・トゥイーターのホーン開口曲面とウーファー・コーンの曲面を複合解析し、高域エネルギーが広角で拡散する絶妙なカーブを導き出すことによって、一般的に高域の鋭い指向性が起きやすい同軸構成の欠点を根底から解消します。
ユニット構成は、1インチ・コンプレッション・トゥイーターと6インチLFドライバーの2ウェイ。
●TWEETER
F500Sの1インチ・コンプレッション・トゥイーターには、大幅な改良が施され、さらなる音質向上を実現しました。
・新ウェーブガイドデザイン
ホーン開口部に、流体力学の最先端解析技術「COMSOL」を駆使したコンピューター解析によって設計されたアシンメトリック・リブを配置。長いリブと短いリブを交互に配した構造によって、高域の拡散特性がさらに広角化すると同時に、よりスムーズな周波数レスポンスを実現します。
・マグネシウム・ダイヤフラム
コンプレッション・トゥイーターのダイヤフラムには、上位シリーズと同じプレミアムマグネシウム製のドーム型を採用。
高域固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、そして低域共振をクロスオーバー周波数の遥か下方に追いやり、中低域とのつながりが極めて自然な、滑らかに伸びきった極めてナチュラルな高域特性を実現しています。
●LF DRIVER
6インチのLFドライバーは、マルチファイバーペーパー・コーンによるダイヤフラムに、特殊な溝加工を施したFYNEFLUTE(ファインフルート)エッジを組み合わせたファイン・オーディオ独自の構成とし、エッジに起因する固有共振を効果的に抑制。高剛性アルミニウムダイキャスト製のシャーシーフレームの採用ともあいまって、不要な振動を排除したクリアで精緻なトランジェントを実現しています。
■プレゼンスコントロールを新装備
クロスオーバー回路に新装備されたプレゼンスコントロールは、全帯域に対する中音域(2.5kH~5kHz)のレベルバランスを制御し、音の張り出し感を微妙に調節する機能です。設定値は[標準][+][-]の3段階。
アンプの音質や部屋の響きの違いなどによって、リアパネルのスナップスイッチで適宜設定変更を行うことが可能です。
■新設計のBASSTRAX ™

ベーストラックス・ディフューザー
キャビネット下側四隅の開口部は、BassTrax(ベース・トラックス)の低域放射エリアです。
BassTraxは、ファイン・オーディオの特許技術。下向きに取り付けられたバスレフポートの真下に、Tractrixプロファイルと呼ばれる亜円錐状のディフューザーを取り付け、ポートから発した超低音を水平360°に放射する革新的な方式です。
F500Sでは、このディフューザーを分厚い台座にマウントし開口部はキャビネットと一体化させることで、安定性を高め、その威力をさらに強力なものとしています。
■キャビネット
キャビネットは、ドライバーのマグネット後部の支えも兼ねたクロスブレースを内蔵する高剛性MDF構成。堅牢なコンストラクションで箱鳴りを抑え、クリーンで重厚な響きを実現しています。
外装フィニッシュは、突板仕上げによるナチュラル・ウォールナット、ブラックオーク、そして美しい光沢塗装のピアノグロス・ブラックの三種類をご用意しています。