KX-5 Twenty

KX-5 Twenty

プリアンプ

Ayre KX-5 Twenty
Variable-Gain Line Stage Preamplifier

 

“KX-5 Twenty”は、Ayre創立20周年を機に、フラッグシップ・アンプ”Rシリーズ”をさらなる高みへと導いた”The Twenty Edition”と呼ぶ、Ayreの総帥チャーリー・ハンセン渾身の独創的回路技術を、Ayreプロダクツの中核ラインナップ”X-5シリーズ”に注入し、オリジナル”KX-5”を格段にアップグレードする最新プリアンプです。
”The Twenty Edition”における革新のテクノロジーは、ドライブ能力を飛躍的に向上させる”新ダイヤモンド出力回路”と、極めて安定的に強靭な電源供給を実現する”AyreLock”リニアー・パワーサプライの二大要素を軸としています。Ayreが不変のコンセプトとしているディスクリート・デバイスによるゼロフィードバック・フルバランス構成と、その性能を確固たるものとしてきた、可変ゲイン・テクノロジー(VGT)、並びにEquiLockという現代Ayreアンプの新たな潮流が、その二つのファクターと融合し、プリアンプのパフォーマンスをより深化させています。

[ F e a t u r e s ]

■“AyreLock”新リニアー・パワーサプライ
■”新ダイヤモンド出力回路”
■抜群の位相特性を誇るゼロフィードバック・デザイン
■伝統の全段フル・バランス、ディスクリート構成
■動特性に優れたAyre独自の”EquiLock”サーキット
■可変ゲイン•テクノロジー(VGT)を内蔵
■VGTコントローラーには精緻なモーター駆動によるShallcoソリッド銀接点ロータリースイッチを搭載
■超低伝送損失・回路基板材の採用
■選び抜かれたカスタムメイド・オーディオグレード抵抗と高品位ポリスチレン・コンデンサの採用
■優れた音質のEIトランスと、電磁的なヒステリシスを起こさずフィルターリング効果が安定したパワーライン・RFIフィルター”Ayre Conditioner”を搭載
■ AyreLinkコミュニケーション・システム対応

 Ayre_KX5-20_front

■超安定化技術”AyreLock”ボルテージ・レギュレーターによる新リニアー・パワーサプライを搭載

Ayreが伝統的に拘ってきたポリシーの一つ、ディスクリート・リニアー・パワーサプライに、さらに磨きをかける”The Twenty Edition”の新たな技術、”AyreLock”ボルテージ・レギュレーターを搭載。通常のシングル・パワートランジスター出力のレギュレーターと異なり、あたかもコンプリメンタリー・プッシュプル出力回路の如く作動し、負荷の電流増大時には瞬時にプルアップして出力パワーを上げ、電流減少時には瞬時にプルダウンし、一定電圧を微塵の乱れもなく保持します。特にプリアンプでは元来僅かであったとは言え音楽信号のダイナミックックスの起伏がもたらす消費電流の増/減双方に対する微細な変動にも、より鋭敏に、より精確に機能する画期的な超安定化電源です。

■”新ダイヤモンド回路”による完全バランス出力ステージ

出力ステージにはAyre ”The Twenty Edition”開発の引き金ともなった新ダイヤモンド回路を搭載。ダイヤモンド回路とは、一般的に、コンプリメンタリーに組まれた出力トランジスターを上下対称に配置された初段トランジスターのエミッタフォロアでドライブし、極めて高い電流駆動能力を発揮させながら高S/Nと低歪率を実現するものですが、“Twenty”シリーズでは、それをホット/コールドの各々に持たせた完全バランス仕立てとし、フィードバックステージをも排した新ダイヤモンド回路に発展させ、より高いS/N、低歪率と同時に位相直線性を極限まで高めています。
出力トランジスターには、厳選されたNPN/PNPペアのバイポーラ・デバイスを採用。新ダイヤモンド回路は、そのバイポーラ・デバイスならでは高音質性を最大限に引き出しながら、ゼロ・フィードバック、フル・バランスというエアーの拘りを昇華させる最新のテクノロジーです。
■Ayre伝統のゼロ・フィードバック、フル・バランス、ディスクリート回路構成

フロントエンドから出力ステージの全段に亘ってAyre伝統のゼロ・フィードバック、フル・バランス回路で構成。オペアンプを一切使用しないディスクリート・デバイス仕立てによるその伝統の回路は、”The Twenty Edition”のキー・テクノロジー”AyreLock”と”新ダイヤモンド回路”によって、その優れた位相直線性とドライブ能力、そして並外れて高いS/Nはさらに磨きがかけられています。

■Ayre独自の”EquiLock”ゲイン・サーキットが優れた動特性を実現

フロントエンドからドライバーまでの増幅ステージには”EquiLock”ゲイン・サーキットを搭載。 EquiLockは、カスコード/カレントミラー回路を高度に発展させたAyre独自の方式で、ゲイン・トランジスターのリニアーな動作特性領域を保つための電源電圧を極めて安定にホールドし、電圧変動が引き起こすゲイン・トランジスターのコンダクタンス、キャパシタンス特性変化による動特性の乱れを抑え、超低歪率で、ずば抜けたリニアリティーとワイドバンドウィズを達成します。
新搭載された”AyreLock”ボルテージ・レギュレーターの強靭で揺るぎない電源は、この”EquiLock”サーキットがもつ優れた能力をさらに強固なものとしています。

■可変ゲイン•テクノロジー(VGT)

可変ゲイン・テクノロジー(VGT)とは、アッテネーターを介することなくラインレベルを直接入力し、アンプ自身のゲインを変化させることによって目的の出力レベルを得る方式。一般的なアンプでは、そのゲインが固定されているため、目的の出力レベルに対比したレベルとなるよう、入力はアッテネーターで絞られます。そこで生じるのは、入力レベル低下によるS/Nの悪化とアッテネーターのインピーダンス変動による周波数特性の劣化です。VGTでは、入力はそのまま増幅回路に導かれるため、そうした副作用が一切引き起こされることなく、高S/Nと低歪率、高忠実度を実現します。KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
VGTによるゲイン・チェンジを司るコントローラーには、KX-R Twentyと同様に4連のShallco製ソリッド銀接点46ステップのロータリースイッチをモーター駆動によって高精度固定抵抗を切り替えるという極めて精緻なメカニズムを導入しています。ホット/コールド両位相のゲインを同時に、正確に変化させる完全バランス型可変ゲイン・サーキットとなっています。

■優れた音質のEIトランスをはじめ厳選パーツを採用

アンプの心臓部とも言える電源には、Ayreが伝統的に採用する音の良さで定評のマッシブなEI型トランスを搭載。極めてノイズレベルの低いリニアー整流回路に電力を供給。いかなる負荷にも揺るぎない底力を与える極めて大容量でS/N 感に優れたダイナミックな電源能力を誇ります。

また、AC入力部にはAyre独自のパワーフィルター”Ayre Conditioner”を搭載。ACラインから混入してくる電源の高周波ノイズを熱エネルギーに変え、ピュアなACパワーをトランスに供給します。その非磁性体素材による構造は、磁化による電磁歪を起こさせず、クリーンな電流を常に安定供給し、深く芳醇なサウンドをもたらします。

すべての搭載パーツは独自の解析テクノロジーによって選別された最高級品を使用。カスタム設計のレジスター、高品位ポリスチレン・キャパシター、そして、超低損失素材によるサーキットボードなどのハイグレード素材が音のクラリティーと開放感を高めています。

KX-5_rear-dwgjpg

[ Specifications ]

● 最大入力レベル: 16Vrms(バランス)、8Vrms(シングルエンド)
● ゲイン: 可変(最大+6dB)
● 入力インピーダンス: 2MΩ(バランス)、1MΩ(シングルエンド)
● 入力: 6系統(4xバランス、2xシングルエンド)
● バランス入力極性: Pin 1 = Ground 、Pin 2 = Hot 、Pin 3 = Cold
● 周波数レスポンス:DC-250 kHz
● 電源:100VAC 50 / 60Hz
● 消費電力: 60W
● 外形寸法: 440 W×100 H×440 D(mm)
● 重量:10.5kg

● リモートコントローラー付属
● 外装フィニッシュ:SILVER または BLACK

プリアンプ

KX-5 Twenty

Ayon
bergmann
Boulder
Dan D’Agostino
finite elemente
FM ACOUSTICS
FYNE AUDIO
GRANDINOTE
lumen white
MSB TECHNOLOGY
TRANSPARENT