Ayon

Gratkorn,Austria

Ayon(アイオン)は、Ayon Audio社の正式ブランドとしてスタートした2000年からさらに7年を遡った1993年、
スロバキアとの連邦を解消し新体制となったチェコ共和国の首都プラハでの一人の男との出会いから始まりました。

1993 その人物はAlesa Vaic氏。1990年代、特に三極真空管に関する設計製造の第一人者として名を馳せた天才的エンジニアです。自分の工場で製造していたAVVT300Bの部材調達のために、エンジニアとして数年働いていたプラハのTesla という旧真空管製造工場に赴いていた彼に、私は偶然にもそこで初めて出会いました。互いに三極真空管への情熱を語るうち、彼は私を自分の工場に招待すると言い出したのです。そしてその研究室で彼が見せてくれたのは、開発中の、300Bをベースとした全く新しいHiFiオーディオ用三極真空管でした。その優れた特質とこれまでにないハイパワー能力は、ハイエンドオーディオに新たなジェネレーションを生み出すに違いないという鮮烈なインスピレーションを私に与えました。そして即座に、彼と私は協力体制を組むこととなったのです。

1994 “VAIC”ブランドでの最初の真空管アンプ”VAIC 52B”モノブロック・シングルエンデッド(SE)三極管パワーアンプをイタリアで製造開始。使用した三極管はプラハのAlesa Vaic 工場生産品。アンプ設計は当社が行ない真空管設計は同氏が全面的に担いました。ブランドとモデル名の”VAIC”はもちろん氏の名前に由来しています。

1996 この”VAIC 52B”が “TAS-Absolute Sound”誌Harry Pearson氏のレビューで五つ星を獲得。

1998 残念ながらAlesa Vaic氏は真空管製造を辞めこのビジネスから撤退してしまいます。

1999 この事態を受け、我々は、“VAIC” を Ayon Audio に併合。同年、Alesa Vaic氏から真空管製造に関わる材料や工場設備などの一部を引き受け、そこにさまざまな手を加え、併せて閉鎖となったTesla工場の真空管技術部門で働いていたチーフエンジニアを招聘。

2000 Ayon_AA62B”VAIC”製品も”Ayon”ブランドに統合し、SE三極真空管AA62Bの製造をプラハで開始。最高レベルの品質と真空度をもつガラス管、金ワイヤーのフィラメント、特別なジルコニウムコーティングによるアノード・プレートと特殊な溶接工程など、ハイパワーSE三極管のために非常に重要なファクターにおいて、現在まで15年以上にわたって恐らく世界最高の一つであろうと言えるAyonシングルエンドトライオード・パワーチューブの高品質を達成した原点がここにあります。
この時から、アンプ製造に於いても、よりハイパワーで高品位な能力を達成する優れたエンジニアリングを求めて、アンプ製造の拠点をイタリアから母国オーストリアに移します。回路とトランスのデザイン、アルミ筐体など、設計すべてに新機軸を打ち出し、新世代Ayonのアンプ造りがここから始まります。

2001 Ayonブランド”Reference 52B”モノブロック・パワーアンプとLumen White Loudspeakerをこの年のラスベガスCESに出展。世界的に著名なハイエンドオーディオマガジンから“best sound of the Show”を授かる。

2002 初めてのSEインテグレーテッドアンプ”Ayon 300B”を製造。続いてAA32B管を使った”Sunrise”もリリース。

2003 Ayonブランドのスピーカー”Dragon”を開発。

2004 “Falcon”を始めとするセラミックドライバーのスピーカーをリリース。

2005 Ayonの次世代を担う“state of the Art”を求めて”Spheris”プリアンプが誕生。全く新しく革命的な回路デザインとリ・ジェネレーターによるチューブ・パワーサプライ技術を投入。

2006 インテグレーテッドアンプのラインナップに、KT88搭載の”Spilit”と6C33搭載の”Spark”が加わる。
また、同年からCDプレーヤーを始めとするデジタルオーディオ部門に進出。最初のモデル”CD-1”と次の”CD-3”は、多くのレビューで称賛され幾多の賞を授かる。

2007 第二世代のCDプレーヤーとして、”CD-2”と“CD-1s” さらに“CD-7”をリリース。デジタル部門では、かつてPhilipsに属していたエンジニアが興したウィーンの“Stream unlimited”社の技術協力による新たなD/Aコンバーターを開発。シャーシーデザインとメカニズムをブラッシュアップし、アナログ出力ステージには双三極管6H30を無帰還で組み込むなど、サウンドパフォーマンスにおける特異な優位性を打ち出します。
2008 AA62BベースのSEモノブロックパワーアンプ”Vulcan”と”Spheris”の弟機”Polaris”プリアンプを輩出。

2009 CD再生のリファレンス機となる”CD-5”プレーヤーと”Skylla”D/Aコンバーターを、そしてさらに、AA62B真空管アンプの次世代を切り拓く”Crossfire”インテグレーテッドアンプを開発。

2010 新たな“ステートオブジアート”、4筐体構成の”Spheris II”ラインステージプリアンプ、”Sperhis”フォノステージが完成。さらに、初めてのネットワークプレーヤー”S-3”を導入。
この年の暮れ、5年をかけて開発してきたアンプ技術の次世代を開く新回路”Auto Fixed Bias”システムが完成。理想的なバイアス設定の自動化と同時に、デリケートな真空管へのプロテクション機能とセルフテストプログラムを行なう画期的なシステムとしてその後のアンプに搭載されます。

2011 “Valcan II” “CD-5s” “Polaris III”がabsolute sound誌(USA)からeditors’ choice awards を授かる。

2012 初めての真空管による別電源構成の”S-5”リファレンス・ネットワークプレーヤー、”NW-T”ネットワークトランスポート、”CD-T”CDトランスポートをリリース。

2013 真空管ベースのDSD対応D/Aコンバーターとして世界初となった“Stalth”と”Stratos”が誕生。
スピーカーラインナップには、”BlackFire”, “BlackHawk”, “BlackArrow”が加わる。いずれも、小出力アンプでの良質な駆動を可能とする。
また、SE 6H30搭載のDSD DACとしてベストコストパフォーマンスを追求した”Sigma”、さらに、
真空管ベースのDSD DAC機能をも有するCDプレーヤーの最終進化系、”CD-1sx”, “CD-3sx”をリリース。

2014 ”Spheris IIIと”Polaris III”。いずれも 新ボリューム機構によってアップグレードを果たす。
それらの弟機として、フレキシブルなモジュラー方式による“Auris”リファレンス・プリアンプも導入。
革新の“NW-T”DSDネイティブネットワークトランスポートを開発。

2016 アンプのラインナップでは、 KT88ベースのモデルとして2015年誕生の”Scorpio”やKT150ベースの”Spirit III”など、そして、「ハート・オブ・アイオン」と自負するAA62Bを始めとした自社製三極管によるモデル展開を行なっています。

「シングルエンデッド・トライオード」、その信号増幅の最も純粋主義的な、そしてその絶妙な魅力と魔法は、私を虜にし、20数年来未だ尽きるところを知りません。

Gerhard Hirt , owner & designer of Ayon Audio
Ayon Audio / Hart 18,A-8101 Gratkorn,Austria  www.ayonaudio.com

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