VX-R

VX-R

リファレンス・ステレオパワーアンプ

Ayre(エアー)「VX-R」は、かねてより高い評価をいただく「MX-R」と、殆ど同一仕様のモノーラルアンプ二つを単一筐体に収めたデュアルモノ構造のステレオパワーアンプです。
ゼロフィードバック、フルバランス・ディスクリート構成、Equilock増幅回路、厳選した高品質部品の登用など、「MX-R」の優れた資質のすべてを、アルミ削り出しモノコック構造のシャーシーに搭載しています。
チャンネル当り2つのパワートランスを使用した「MX-R」に対し、本「VX-R」では、L/Rの各チャンネルにそれぞれ単一の、計2個のパワートランスを配置。
ずば抜けたリニアリティーとドライバビリティーの200W(@8Ω)、400W(@4Ω)/チャンネルのパワーが生み出す広大なダイナミックスと高い鮮度は、きめ細やかなディテールの表情と力感溢れる闊達な表現力を音に与えます。
モノアンプ「MX-R」とプリアンプ「KX-R」に続きAyreの最高峰シリーズに新たに加わったステレオパワーアンプのリファレンスモデル、Ayre「VX-R」の誕生です。

Ayre「VX-R」は、あの「MX-R」の優れた特質のすべてを単一筐体・デュアルモノ構造の中に盛り込んだステレオパワーアンプです。トランスの構成数と出力パワー値以外の、回路上のすべての特徴は「MX-R」に準じています。

[ F e a t u r e s ]

  • 完全デュアルモノ構成によるステレオアンプ
  • 筐体・ヒートシンク一体型アルミブロック切削モノコックシャーシー
  • 群を抜く位相特性のゼロフィードバック・デザイン
  • 伝統の全段フル・バランス、ディスクリート、リニアアンプ回路構成
  • 動特性に優れたAyre独自のEquiLockサーキット
  • リアルタイムで安定したバイアスを保つサーマル・トラッキング・トランジスターの採用
  • 選び抜かれたカスタムメイド・オーディオグレード抵抗と高品位ポリスチレン・コンデンサの採用
  • 超低損失・回路基板材の採用
  • 優れた音質のEIトランスとリニアー・アナログパワーサプライ
  • 電磁的なヒステリシスを起こさずフィルターリング効果が安定したパワーライン・RFIフィルター、Ayre Conditioner(特許申請中)を搭載
  • AyreLinkコミュニケーション・システム対応

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●筐体・ヒートシンク一体型アルミブロック切削モノコックシャーシー

「VX-R」の筐体・シャーシーは、「MX-R」と同様に分厚いアルミ塊を切削し、電源ブロック、AC給電ブロック、表示ブロック、アンプブロック、出力ワイヤーブロックの各セクションを完全独立コンパートメントとしてシームレスに形成したモノコック構造。同時にそれは、巨大なヒートシンクの役割も担い、また、回路への外部からの振動抑制と電磁シールドの効果と同時に各ブロック間の相互干渉の徹底排除をも実現。深いS/N感と鮮度の高い躍動感を音にもたらします。

●Ayre伝統のゼロ・フィードバック、フル・バランス構成とEquiLock増幅回路

カスコード/カレントミラー増幅回路を高度に発展させたAyre 独自のEquiLock 回路を採用。ゲイン・デバイスの電圧変動に由来するコンダクタンス/キャパシタンス変化を防ぎ、極めて安定した動特性を獲得することで、超低歪率ですば抜けたリニアリティーとワイドバンドウィズを達成し、Ayre伝統のゼロ・フィードバック、全段フル・バランス回路の優位性を比類なきレベルにまで高めます。超低損失素材によるサーキットボード、カスタム設計のハイグレード・レジスター、高品位ポリスチレン・キャパシター、そして、超低損失の回路基板素材の採用など、すべての搭載パーツは独自の解析テクノロジーによって選別された最高級品を使用。音のクラリティーと開放感に優れた効果を発揮します。

●ThermalTrak 方式 バイポーラ・パワートランジスターの搭載による比類なき安定性

出力ステージにはThermalTrak バイポーラ・パワートランジスターを搭載。自身の熱管理を瞬時に行ない完璧なバイアス管理を実現しています。一般的にクラスABバイアスのアンプデザインに於いて常に悩まされ問題となるのは、出力ステージのバイアスの変動と実動のあらゆるレベルでの熱変動による不安定性要素。通常、熱の変動による不安定性に対処するためには、出力トランジスターが取り付けられているヒートシンク上にバイアストランジスターを近接配置して、熱変動を補償しようとします。しかし、それでも、熱が安定的に均衡が保たれるまでにはウォーミングアップと称される、ある一定時間を経過する必要があり、それまでの間は不安定な動作を余儀なくされます。また、バイアスレベルが高すぎると発熱の変動に抑えが効かなくなって熱暴走を起こします。そのためしばしばアンプのデザイナーは安全のため設計の念頭に置いたレベルよりもバイアスを低く抑えてしまいますが、それは音質を犠牲にしてしまうのです。
ThermalTrakシステムは、出力トランジスターのパッケージ内部に直接、温度検出ダイオードを組み込み制御可能とすることで、こうした問題をクリアします。トランジスター内部の温度検出ダイオードは出力トランジスターの温度変化を瞬時に読み取り、リアルタイムで正確に出力ステージのバイアスを制御し、熱暴走をも阻止します。ThermalTrak 方式出力バイポーラ・トランジスターの搭載は、その比類ない安定性によって理想的アンプ動作を実現しています。

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●完全バランス出力ステージの回路構成

完全バランス出力ステージを達成するためチャンネル当り16個(NPNx8 ,PNPx8)のThermalTrak 方式バイポーラ出力トランジスターを使用。4ペアのNPN/PNPでホット側、4ペアのNPN/PNPでコールド側をそれぞれ組み、理想的なAB級駆動をさせています。

●ロジックサーキット

洗練されたマイクロプロセッサーが増幅回路の動作パラメーターをモニターし、コントロールします。同時に、他のAyre機器とのシステマティックな連携を可能とするAyreLinkコミュニケーションも司ります。コントロール系は光アイソレーターによって電気的に遮断され、また、通常はスリープモードに入るなど、オーディオ回路への干渉を根絶しています。アンプ内部のステータス情報は、電源スイッチとランプを兼ねたフロントパネルの一個のLEDの色の変化と点滅回数によって表示されるスマートなシステムです。

●優れた音質のEIトランスとリニアー・アナログパワーサプライの搭載

電源はパワーアンプの心臓部です。中でもAyreが伝統的に採用してきたのは音の良いEI型トランス。VX-R にはL/Rのそれぞれのチャンネルに独立したマッシブな2個のEIトランスを搭載し、極めてノイズレベルの低いリニア整流回路に電力を供給。いかなる負荷にも揺るぎない底力を与える極めて大容量でS/N 感に優れたダイナミックな電源能力を誇ります。

また、Ayre独自のパワーフィルター“Ayre Conditioner”を搭載。ACラインから混入してくる電源の高周波ノイズを熱エネルギーに変え、ピュアなACパワーをトランスに供給します。非磁性体素材による構造は、磁化による電磁歪を起こさせず、クリーンな電流を常に安定供給し、深く芳醇なサウンドをもたらします。

[ Specifications ]

● 出力パワー(連続):200W(8Ω)x2、400W(4Ω)x2
● ゲイン:26dB
● 入力インピーダンス:2MΩ(balanced、1MΩ per phase)
● 周波数レスポンス:DC-250 kHz
● 電源:100VAC 50 / 60Hz
● 消費電力:800W (45W in standby mode)
● 外形寸法:W440 × H95 × D480 mm
● 重量:35kg

● 外装フィニッシュ:SILVER または BLACK
※改良のため仕様は予告なく変更することがあります。(2011.3)

リファレンス・パワーアンプ(ステレオ)

VX-R

Ayon
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Boulder
Dan D’Agostino
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