FM256-RC

FM256-RC

プリアンプ

FM 256-RCは、FM Acousticsの主力プリアンプとして30年間高い評価を受けてきたFM 255シリーズの系譜を継ぐ最新モデルであり、特に高く評価されたFM 255MkIIRの後継機として、各部を大幅に刷新しています。中でも特筆すべきは、リスニングルームの音響特性を飛躍的に改善する画期的な機能――FM独自のアナログ回路構成による音響共鳴補正回路「ARC」の搭載です。さらに、伝統の真のバランス入出力回路に新設計のモジュールを組み込み、S/N比の向上、低歪率化、そして優れたドライバビリティを実現。FMならではの圧倒的な高音質に、さらなる磨きをかけています。

■主な特長

♪リスニングルームの音響特性を改善する画期的な機能、FM独自のアナログ回路構成による音響共鳴補正回路「ARC」を搭載。音楽再生品質を大幅に改善します。
♪独自の強化クラスA回路設計
♪真のバランス入力2系統とアンバランス入力3系統を装備
♪あらゆる種類の干渉、ノイズ、歪みからフリーの比類なきクォリティー
♪最大許容入力+21dBvという群を抜く入力ヘッドルーム
♪一般的ないわゆる“バランス型”機器の100倍以上のCMRR(コモンモード・リジェクションレシオ)
♪ユニークな真の完全バランス出力回路がバランス、アンバランスのいかなる負荷に対しても最適な整合を実現
♪クラスAディスクリートのテープ・センド/リターン回路が高品位のテープ録音、AUXループ性能を実現
♪ノイズ/干渉が極めて低いプレシジョン・出力レベル/バランスコントロール
♪いかなる負荷、長いケーブルをもドライブできる安定した出力回路が完全な再生能力と安定性を達成
♪特製カーブトレーサーによる分析とリスニングテストによって選別された半導体素子で構成された完全ディスクリート回路
♪電源には、浮遊磁界を防止する特製デュアル・シールド・トランスを採用
♪低インピーダンスできわめて安定した電源回路
♪ハンド・セレクション、ハンド・マッチングを徹底したDIN,IEC, MIL規格パーツの採用
♪主要回路の完全モジュラー設計
♪ボリュームレベル/ミュートのリモコン機能を装備

■画期的な音響共鳴補正システム ARC (ACOUSTIC RESONANCE CORRECTION) を装備

ARC(アコースティック・レゾナンス・コレクション)は、リスニングルームに特有の定在波によって引き起こされる共鳴のピークを排除し、あらゆるシステム、あらゆる部屋で再生品質を大幅に向上させる革新の機能です。
共鳴のピーク(特定の周波数で音圧レベルが急激に上昇する現象)は再生音に重なって強調され、低音域と中低音域の明瞭度を低下させます。ARCは、こうした不快な共鳴作用を低減させるもので、そのすべての補正は、A/D、D/Aのデジタルプロセスを一切通さない純粋なアナログ回路で行われます。音楽に干渉せず再生品質を100%維持しながら音響特性の驚異的な改善効果をもたらすユニークなシステムです。

■真のバランス入力回路、そして真のバランス出力回路

FM 256-RCは、真に完全な対称性をもつバランス入力回路、そしてスーパー・カップルド・バランス出力回路を備えています。レゾリューションシリーズ・ラインステージ・プリアンプリファイアーを新たな絶対的スタンダードに導く優れたこれらの回路は、いわゆる“バランス”を自称する他のプリアンプリファイアーの100倍以上のCMRR(コモンモード・リジェクションレシオ)を達成しるきわめて精度の高いバランス信号増幅を行うことを可能としています。

●FM 256-RCの入力ステージには、新HRモジュールが搭載されています。その内部は、オペアンプやIC一切使用せず、独自の精密な調整を施した完全ディスクリート仕立ての強化クラスA回路によって構成。ハム、ノイズ、RF などの干渉を100dBという圧倒的レベルで除去し、他に類を見ない驚異的な解像度をもたらしています。

●完全バランスのスーパーカップリング出力は、バランス負荷、アンバランス負荷間の差を自動的に補償する回路を備えており相互のインターフェースが100%適正化されます。インターフェースを適正化するために結線しなおしたりハンダ付けしたりする必要のないFMアコーテスィックスならではの優れた特長の一つでしょう。

●内蔵の高精度電源回路により、本機は今日最高のプロ機をも上回るノイズ特性、歪率を実現しています。

●本機内部には信号伝送のための配線材をいっさい使用しておりません。従ってユニットによる性能のバラツキもありません。

■トータルゲイン・内部調整スイッチ

システムごとに大きく異なるシステム全体のゲインを最適化するために、FM 256-RCにはトータルゲインを標準の20dBまたは10dBに調整するためのレベルスイッチが内部に装備されています。これによって、システムゲインの最適化における柔軟性が向上。どのシステムでも最適なゲイン構造に設定できるため、システム全体のパフォーマンスが向上します。

■トゥルーバランス・入力レベルアッテネーター

2つのバランス入力には、FM ACOUSTICS独自の、切り替え可能なトゥルーインピーダンス・アッテネーターが搭載されています。これは、標準レベル定格をはるかに超える過剰な電圧を出力する、今日のハイエンド機器(ダウンロードサーバー、CD/DVDプレーヤー、D/Aコンバーターなど)に非常に有効です。このような過剰な入力レベルは、入力段(FM 256-RCの場合は例外ですが)に過負荷をかける可能性があります。そのため、ユーザーはライン段のレベルコントロールを非常に低い設定にせざるを得なくなり、プリアンプではなくアッテネーターとして動作してしまうほどです。
トゥルーバランス入力アッテネーターは、完璧なバランス(容易なことではありません)を確保しながら、過剰なレベルを低減させます。これによって、最適なレベルコントロール設定(通常のリスニングレベルでは12時付近)が得られます。内部のアッテネーターの切替によって高い出力レベルをもったソース機器(CD,DVDプレーヤーなど)に応じて入力感度を10dB下げる機能を設けています。これによって、ボリューム位置の適正化が可能です。

■位相反転スイッチ

位相反転段などの付加的な回路を使用することなく+側、-側の出力信号径路を入れ替えるフロントパネルの位相反転スイッチにより、メイン出力の位相を正確に180°反転させることができます。
(バランス入力コネクターのピン配列は、#1グランド、#2コールド、#3ホットの標準仕様になっていますが、
この内部の高精度スイッチにより、#1グランド、#2ホット、#3コールドの構成に変更することができます。)

■シンプルリモコン

ボリュームレベル調整とミュート機能だけに絞ったシンプルなリモコン。ボリュームの調整はスローモードとファーストモードを併備し、快適な操作を実現しています。

[ Specifications ]

・入力系統: 完全バランス・シンメトリカル・ハイレベル入力2系統、アンバランス・ハイレベル入力3系統
アンバランス・テープ/アクセサリー・ループ1系統
・入力インピーダンス: Input1-2; 67kΩ@att.OdB, 150k@att.-10dB Input3-5; 100kΩ
・入力ヘッドルーム: +21dBv(9Vrms)
・最大ゲイン: 20dB
・周波数特性: 20Hz-20kHz ±0.03dB
・再生帯域幅: 1Hz-100kHz
・ハムとノイズ: -95dBV以下, -120dB以下(対最大出力20Hz-20kHz)
・最大出力レベル: +28dBV(19.5Vrms)(対4.7kΩバランス負荷)。
・推奨負荷インピーダンス: 600Ω以上
・ステレオ・セパレーション: 80dB以上
・チャンネル・セパレーション: 95dB以上
・高調波歪率: 全再生帯域において0.003%以下(3V出力にて)
・電源電圧: 100VAC(安定動作が可能な電圧範囲95V-130V)
・消費電力 :連続18W
・寸法: 幅446mm、高さ105mm、奥行き280mm
・重量: 本体5kg
*仕様は予告なく変更する場合があります。

プリアンプ

FM256-RC

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