SUPERTRAX
スーパートゥイーター
FYNE AUDIO “SuperTrax”(スーパートラックス)スーパートゥイーター
ファインオーディオの革新的な無指向性スーパートゥイーター”SuoerTrax”は、人間の可聴範囲をはるかに超える超高域エネルギーの再生能力によって、メインスピーカーの周波数応答を拡張し、超高域スペクトルにおける位相精度を飛躍的に高めます。その効果は、高域の忠実度を向上させるだけにとどまらず、音楽に含まれる倍音成分の完全性を復元し、微細なダイナミック・ディテールを鮮明に描き出すとともに、音場の空間表現を一段と豊かにし、音楽のあらゆるニュアンスを余すところなく解き放ちます。
○空気感、空間感の強化 ○ 臨場感あふれる 360 サウンド ○ オーディオ帯域全体に及ぶディテールの向上
システムをブラッシュアップ |
360度放射パターン |
60kHz に迫るTPCD |
SuperTrax は、IsoFlare ポイント ソース ドライバーとの組み合わせのみならず、いかなるシステムにおいても、その優れた高域拡散能力によって、リアリティーに満ちた音質改善効果をもたらします。 | ファインオーディオの特許技術Tractrixディフューザーから全方位360°に放射される超高域エネルギーは、メインスピーカーから放たれた音響エネルギーとナチュラルに調和し、空気感と空間感を高めます。 | ファイン・オーディオ独自のドーム型薄層カーボンダイヤフラム(TPCD)は、従来のアルミやチタン、マグネシウムといった素材が示す20〜32kHz付近のブレークアップポイントを、さらに上回る60kHzまで引き上げ、刺激感のない、より自然で滑らかな音の再生を可能にしています。 |
■センセーショナル・サウンド
音楽の真の美しさは、低音の深みや中音域の質感・ディテールといった明確に知覚される帯域だけでなく、聴覚の限界を超える超高音域の質と明瞭度にも大きく左右されます。
SuperTraxは、スピーカーの再生帯域を人間の可聴範囲をはるかに超える数オクターブ上まで拡張し、過渡応答と再現精度を飛躍的に向上させます。これは単に高域エネルギーを強調するのではなく、音楽に内在する倍音構造を保つうえで不可欠な位相精度を高める働きも担っています。その結果として得られる聴感上の効果は、高音域の空気感の向上にとどまらず、音の実在感や立体感を支える最低周波数帯域にまで及び、従来のオーディオ体験を超えた、豊かで包み込まれるような音響空間を創出します。
■360°のサウンドイメージング
従来の前方放射型スーパートゥイーターでは、周波数が高くなるほど指向性が鋭くなり、ビームのように狭い範囲に音が集中する傾向があることはよく知られています。ファイン・オーディオはこの課題を克服するため、音のエネルギーを360度全方位に放射する無指向性デザインのSuperTraxを開発しました。
ドーム型カーボンダイヤフラムと、特許技術であるSuperTraxトラクトリックス・ラジエーターの巧みな組み合わせにより、全方位にわたるコヒーレントな音波の拡散放射を実現。この革新的なアプローチが、より自然で包み込まれるようなサウンドステージを生み出します。
■ハーモニーのディテールを豊かにする
あらゆるスピーカーやオーディオ機器は、自ずとローパスフィルターとしての性質を持ち、その結果、通過帯域内にも一定の位相の乱れを生じさせます。低域特性の補強に用いられるサブウーファーは、単に低音の量感を増すための装置ではありません。適切に統合されたサブウーファーには、全体の位相誤差を低減するという重要な役割があり、この誤差が解消されると、たとえ低域成分の少ない楽曲であっても、音楽はより自然に感じられるようになります。同様に、タイムアライメントを整えた上でスピーカーの音軸にスーパー・ツイーターを追加することで、システム全体のローパス・ロールオフがより高い周波数に移行し、高域の位相エラーが軽減されます。
その効果は、たとえ20kHz以上の音を知覚できるかどうかという議論を脇に置いたとしても、明確に現れます。倍音構造の整合性が高まり、音と音の関係性がより正確に再現されることで、結果的に低域の明瞭度や空間的な解像感までもが向上します。
■聴覚を超えたスペクトル
楽器は、50kHzに達するエネルギーを発していることが音響学の研究によって確認されており、これはかつて私たちの知覚限界とされていた周波数をはるかに上回っています。さらに、こうした可聴域を超える超高周波成分が、たとえ直接耳に聞こえなくても、私たちの聴覚体験に何らかの影響を与えていることも、複数の研究から明らかになっています。SuperTraxは、この「聴覚を超えたスペクトル」を捉え、単に音を“聴く”のではなく、音楽そのものを深く“感じ取る”という、より感性的で没入的なリスニング体験へと誘います。
■TPCD革命
SuperTraxのドライバーには、新素材TPCD(Thin Ply Carbon Diaphragm)によるドーム型ダイヤフラムを採用。振動モードのブレークアップポイントを大幅に上昇させ、再生限界を60kHzにまで拡張することを実現しました。
これにより、極めてリニアかつ伸びやかな周波数特性と、歪みのない純度の高い音を確保。アーティストが意図した繊細なニュアンスまでも忠実に描き出す、精度の高いサウンドを提供します。
■HF調整
+/-3dB のHF 出力コントロールを装備。出力レベルは最大98dBから最小92dBまで調整可能で、設置環境や音源に応じた最適な高域バランスをユーザー自身の手でカスタマイズできます。
■アース端子
ドライバーのシャーシを接地する専用アース端子を装備。これにより、無線周波数干渉(RFI)による微細な信号への影響を抑制し、音のディテールにおける透明度と純度をさらに高めます。
■SuperTrax エクスペリエンス
SuperTraxは、ハイレゾ音源の精緻な情報量、アナログレコードの温もり、そしてスタンダードCDの親しみある音色──あらゆるフォーマットの音楽を、次元を超えた没入感とともに体験させてくれます。その表現力は、ジャンルやソースを問わず、聴き慣れた音楽にさえ新たな生命を吹き込み、音の世界への深い共鳴をもたらします。
[ Specifications ]
●形式: 無指向性スーパートゥイーター
●許容入⼒(RMS): 400W
●感度(2.83 Volt @ 1m): 98dB
●公称インピーダンス: 8 Ohm
●周波数特性 (-6dB typical in room): 16kHz- 60kHz
●ユニット構成: 25mm Thin Ply Carbon Diaphrahm (TPCD) w/neodymium magnet system
●クロスオーバー周波数: 16kHz
●クロスオーバー: 3nd order high pass, クライオ処理
●微調整: ±3dB
●外形寸法 (HxWxD): 80 x 140 x 257 mm
●ターミナル: バインディングポスト/アース端子
●質量(1 本当り): 990g
●キャビネットフィニッシュ: ウォールナット or ピアノグロス・ブラック
※ピアノグロス・ブラック・モデルには、F700シリーズなど上面が傾斜したスピーカーにも水平設置を可能とするリアスペーサー脚が付属しています。