Duette Series-2

コンバージェント・シナジー・トゥイーターを新搭載し、
オリジナルDuetteの類い稀な高音質を、シンプルに、壁面近接設置タイプとして特化させた
高品位ミニモニター”Duette Series-2”

 

Wilson_duette2-specs1極めてナチュラルな音色と闊達なダイナミックス、見通しが良く広大な音場感など、ウィルソンならではの優れた音質をコンパクトサイズの中に実現してきたWilson Audio 唯一のブックシェル・スピーカー”Duette”。
その最新バージョン”Duette Series-2(デュエット・シリーズ2)”は、新たに、フラッグシップ・スピーカー”Alexandria XLF”の開発で生まれ、フロア型スピーカー”ALEXIA”にアレンジされた”コンバージェント・シナジー・トゥイーター(CST)”を搭載。かつ、壁面近接とフリーゾーンのどちらにも対応させるというこれまでの複雑な機構を止め、壁面近接設置に特化したシンプル化を実現。新設計クロスオーバーとの連携によって、回折効果や時間軸と位相の乱れなどのバウンダリー現象から来る悪影響を徹底回避させながら、音のダイナミックスと広大深遠なサウンドステージ、そして美しい高調波の再現力など、フロア型スピーカーに肉迫する高音質を実現しました。

[ “コンバージェント・シナジー・トゥイーター”を搭載]

トゥイーターには、ウィルソンの大型システム”Alexandria XLF”の開発でその新技術が確立され”ALEXIA”にアレンジされたシルクドーム型”コンバージェント・シナジー・トゥイーター (CST)”を搭載。ウーファー・ドライバーとのスムーズな繋がりを確保するために不可欠なクロスオーバー・ポイント1.2 kHz付近までの下限周波数特性の伸びと、21kHz以上の超高域を余裕でカバーする優れたドライバーです。

Wilson_duette2-CSTトゥイーターの技術は、ダイヤモンドやベリリウム、セラミックなど、エキゾチックな素材を使った新しいデザインとともに、21世紀最初の十年でさまざまな展開を見せてきしました。これらのデザインの支持者は、50 kHzを超えるその超広帯域特性を絶賛します。エンジニアリング的なその理論的根拠は、可聴帯域外の伸びが可聴範囲内のリニアリティーを大きく改善するだろうというものでした。
デイブ・ウィルソンと彼のエンジニアリングチームは、そうした新しいデザインのトゥイーターについて、Alexandria XLF 開発の3年間に亘ってテストと評価のプロセスを開始しました。
一方で、ウィルソンは既にその時、スタンダードなミッドレンジとの整合性を向上させるために主に背面波の反動制御によって高域ノイズ・フロアを下げ同時に高いゲインを獲得したチタントゥイーターのリニューアルを終えていました。
同時に始まった全く新しいデザインの研究では、ドライバーの質量を下げることによって、50kHz以上の再生が可能なトゥィーターは簡単にできることも確認されました。しかし、それは、ウィルソンが要求するパフォーマンスに対して少なくとも二つの制限を課したのです。その一つはダイナミックコントラストであり、二つ目は、ミッドレンジ・ドライバーとのスムーズな繋がりを確保するためには不可欠なクロスオーバー・ポイント1.2 kHz付近までの下限周波数特性の伸びが不足すると言うことでした。そして、最も興味深いのは、新しいエキゾチックな素材によるトゥイーター・デザインはどれもダイナミック・コントラストとハーモニクス表現力においてウィルソンの既存のチタン・デザインに及ばないことでした。
既存のユニットへのデイブのフラストレーションは彼自身の新たなトゥイーターを設計する決断を促しました。その努力の結果がコンバージェント・シナジー・トゥイーターです。これまでのウィルソンのトゥイーターがもつ高いダイナミック・コントラスト、ハーモニクス表現力、卓越したパワーハンドリング、低歪みなどのすべての長所を維持しながら、かつ、シルクドーム・ダイヤフラムによるこのトゥイーターはすば抜けた周波数応答の平坦さと極めてワイドな放射特性を持っています。その名が示すように、これらの資質は、音と技術の欠損がなく超広帯域設計のアドバンテージに収束 (コンバージェント)。それはウィルソンのミッドレンジ・ドライバーにとって、相互に協調(シナジー)し合う最高のパートナーとなったのです。

“CST”は、リンギングやカラーリングを排し高い解像度とハーモニー・テクスチャーを醸し出す理想的再生によって音楽的説得力を全身で表すために、”Duette Series-2”にとっての最重要ファクターの一翼を担っています。

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[ 8インチウーファーと堅牢なエンクロージャー ]

“ウーファーは、8インチのハードペーパーコーン。強力な磁気回路によってダンピング特性に優れ、ダイナミックなコントラストの深い表現力を獲得しています。
キャビネットにもウィルソン伝統の技が駆使されています。セルロースとフェノールの混成によって鋼鉄のような強靭な硬度とずば抜けたダンピング性能を併せ持つ独自のX材を登用。ドライバーフレームをがっちりと支持しながら不要共振をダンプする極めて重要な素材です。また、内部ブレースも要所に配備し、極めて堅牢なキャビネットを構成。S/N感に秀でたダイナミックなサウンドを実現しています。

 

[ クロスオーバー内蔵専用スタンドによる壁面近接設置 ]

Wilson_duette2-mount1_mod“Duette Series-2”は、本棚やキャビネットへの収納設置、あるいは専用スタンドを使った床置きなど、フレキシブルに対応します。
専用スタンドを使用した床置きでは、壁面に近接配置を前提としています。スピーカー本体とスタンドはボルトでしっかりと固定することによって、キャビネットの不要振動が徹底排除されています。そして、スタンド内には、バウンダリー現象による回折効果や、時間軸と位相、そして周波数特性の乱れなどに対処する特別に開発された補正機能をもつクロスオーバーを内蔵しています。豊かな音色と微細な音楽信号の再現と広大な音場感を達成するベストコンビネーションです。


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[ クロスオーバーボックスによる棚への設置 ]

Wilson_duette2-bookshelf1スタンドを使用しない棚への配置では、小型のクロスオーバーボックスを使います。スピーカー底面には三点支持のスパイクが装備可能。長短二種類のスパイクの組み合わせで、設置場所の高さに応じたキャビネットの傾斜角を三段階に調整可能とし、音の放射角を最適に設定することができます。

 


[ Specifications ]

●ウーファー: 8インチ (19.63 cm) ハードペーパーコーン
●トゥイーター: 1インチ (2.54 cm) シルクドーム
●感度: 92 dB @ 1W/1m @ 1 kHz
●公称インピーダンス: 4Ω
●周波数特性: +/-3dB 33Hz - 21 kHz Room Average Response
●外形寸法: 26.66W × 46.99H × 23.28D (cm,本体,w/oスパイク)
: 30.16W × 55.56H × 47.63D (cm,スタンド,w/oスパイク)
: 12.54W × 29.21H × 23.28D (cm,クロスオーバーボックス)
●重量(1ch当たり): 20.41kg(本体) 29.48kg(スタンド) 10.89kg(クロスオーバーボックス)

Duette Series-2

Ayon
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